ワタリグラススタジオ 冬のガラス展2023 atはりいしゃ

前回の、千年未来工芸祭、最近と思っていたらもう5か月前でしたね。。

この週末。まれにみる寒波のせいで荒れに荒れている週末。
2023年1月27日(金)~29日(日)の10:00~17:00に、福井市越廼地区のはりいしゃで、冬のガラス展を開催します。

ノカテさんとコラボして、越前水仙と合わせた花器も出します。

展示品は冬らしく、ペンダントライトやオイルランプ、越前海岸の冬の風物詩である水仙と花器・・・のようなものの予定だったのですが、実はこの最終日に、松本一哉さんという現代音楽家(?でいいのかな。環境音楽家?)のライブがありまして、それに合ったイメージのものをなんとか作りたくて、割とがんばりました!

まだ穴あけ加工などが全然できてなくて、ペンダントライトとしては見られないのですが、「水」を想起させる新作ライトです。(名前はまだない)

回ってて見えないし、最終形態でもない・・・

そして、松本さんのイベントの詳細がこちらになります。

松本さんとコラボをするのは実は二度目です。前に一度、大丹生町でイベントを開催したことがあるのですが、予定調和的でない、自然の力を使って(?)演奏するみたいなスタイルは、私たちのガラスが、どろどろした混沌からなにかの形を得るのにすごく似ていて、大変面白かったです。
今回、はりいしゃという空間を、少し松本さん仕様にする努力をしましたので、これが音楽とどう響きあうのかとても気になります。

というわけで、ぜひチケットを買って、非日常な空間をお楽しみください!!
1,500円、要予約(studio@watariglass.infoまで。わからない方は0776-88-2025までお電話を)です!
お待ちしております。

千年未来工藝祭に出店します。

こちらは2019年の出店時の写真です。


 8月27日(土)、28日(日)に越前市で開かれる、「千年未来工藝祭」に出店します。
 場所は、武生中央公園のメインアリーナです。いわゆる、さんさんと太陽の照る下でのクラフトフェアではなく、体育館内を暗くして、屋台のような雰囲気にする「クラフトフェス」です。

こういう、気合入ったクラフトフェスです。



 ワタリグラスは主にクラゲを持っていきます・・・というか、ほとんどクラゲです。
 このイベントのため、近頃クラゲ風鈴を売り渋っていたので、購入いただけなかった方々、申し訳ありません。ぜひ、こちらのイベントでご購入くださいませ。
(ただし、あまりにも減ってしまいそうでしたら、途中から即売ではなく、お取り置きに切り替えさせていただくかもしれません!)

こちらは、6月にはりいしゃで開催しました、展覧会のようすです。



 なお、この二日間は、越前海岸、鮎川町のほうのショップはお休みとさせていただきます。ぜひ、武生中央公園へお運びください。

千年未来工藝祭 | ものづくりのまち越前市から様々なクラフトの魅力を伝えるイベント (craft1000mirai.jp)

溶解炉メンテナンスのお知らせ

 現在、吹きガラスやミニプレートなど、熱いガラスを使う体験はお休みしています。年に一度のメンテナンス「ポットチェンジ」が、今年もやってきました。

この「るつぼ」の交換をポットチェンジと呼んでいます。

 ガラスの溶解炉というのは1200℃前後まで温度を上げた狭い部屋で、中にこんなでかい桶のようなものが入っていて、その中にガラスを入れてあるのですが、この桶(ポット)は素焼きのつぼなので、使っているうちにガラスに侵食されてひびが入ったり、穴が空いてきたりして、そのまま放置しているとガラスが漏れるので、定期的な交換が必要なのです。
 うちの場合は、透明のガラスのツボはまだまだイケるのですが、色ガラスを溶かしている色ツボというものが溶解炉に一緒に入ってて、この色ツボが透明よりかなり早く侵食されてゆくのですが、今回は緑のツボに穴が空いて緑がだだ洩れになりましたので、今回はちょっと早めのメンテナンスになりました・・・

工房を初めて何年かはこれに睡蓮を植えたりして再利用していたのですが、増えてきたので最近は捨てちゃっています。。誰か欲しい人いませんか?(重すぎるので、発送は無理です。)

 ポットチェンジは始まったばかり。まずは炉床をハンマードリルで剥がすぜ!ということで、イノシタ先生が頑張ってくれてるのですが、いままで完璧には剥がしきってなかったこともあり、ガラスと耐火コンクリートが融合してめちゃくちゃに固いなにかに変化していて、すっごい大変です。
 本当に、ハンマードリルを当てるとキィンと音がして火花が散るくらいなのですが、この層が思ったよりも厚かったです。。

剥がした炉床の残骸。この灰色の部分がそのめちゃくちゃ固いブランニュー素材なのですが、妙にキレイなのも結構あります。鉱脈から宝石掘り出してるみたいに。

 今回は、バーナーの調子がおかしかったり、トビラ(全面にある耐火コンクリの壁)が寿命なのでコンクリート打ち直したりと、わりと盛りだくさんなポットチェンジとなりそうです。
 最近突然、発信欲がわいてきましたので、ポットチェンジについては(皆さんが興味あるかどうか疑問ですが)、異例の細かさで書いていきたいと思います。
 というわけで、後編につづく。。(初めての試み)

東京、二子玉川ライズにて。

久々に展示会・・・ってほどでもないけれど、ガラスたちが東京へ行ってます。
世田谷区の、二子玉川ライズ。みなさんご存知ですか?
(私どもは行ったことないのですが、見るからにおしゃれそうなスポットです・・・。・・・)

http://www.rise.sc/

二子玉川ライズの一階にある、「暮らしとクリーマ」というお店です。
もう二年前からお世話になっている、ネット上でのハンドメイドマーケット「creema」のリアルストアです。
行ってみたいなあ。

https://www.creema.jp/event/rise

7月1日からなので、もう始まっているはず。どんなブースになってるのかしら。
久しぶりの展覧会なので、そんなにたくさん物を用意したわけではないのに、準備もえらくばたばたしてしまいました。

関東圏のみなさま、もしよかったら、二子玉川ライズ行ってみてくださいませ。

期間は7月1日から7月31日までの一か月です!!



過去からの…

先日、実家の物置を整理したとかで、私のがらくたがどさっとやってきました。

これがいわゆる下手なガラスです・・・張りがなくて口が厚く、曲がっています。

その中から出てきた、過去の遺物。なんかへにゃっとしたガラスの数々。
10年以上前に作ったものです。

当時、これはうまくできた、って思って取っておいたんだろうなあと思いながら、とりあえず写真を撮ってごみ袋へ。

中には今につながるプロトタイプとかもちらほらいて、ちょっと感慨深くなりました。

今も作ってるお雛様のプロトタイプ。12年くらい前・・・

吹きガラスの作品は流れていくものです。毎日作ってはどこかへ売られ、あるいは割れたり捨てられたりしながらどんどん更新されていきます。
もしガラスを続けられていなかったら、あれが過去の最高点になっていたのか・・・と思うと、あのガラスを笑って捨てられる今は幸せだな、と思いました。

(はせがわようこ)